就労を促進する会ニュース
   
   
   
    
    
     【事務局長】 片岡慈仲 高知市上町4−10−3   (電話088−875-6452)   
    
    
    
     No.4 
    
    
    
     【情宣担当】 藤原義朗 高知市上本宮町239−38 (電話088−840-0834) 
    
    
    
     2008年3月30日発行
    
   
   
   
   
   
    1.高知市議会で請願採択
     
   
   
   
    3月13日、高知市議会第407回定例会に、左頁に示す請願書を提出しました。
   
   
   
    
    
     まず、18日の総務委員会で吉岡会長による意見陳述が行なわれ、委員会の議題として取り扱われることになりました。
    
   
   
   
   
     19日に行われた総務委員会での審議においては、まず人事課長による報告がありました。@技術的に点字試験自体が実施できない。A視覚障害者が遂行できる職種を見出せない。と、いう2点から点字試験の実施は難しいとの説明がされていました。その説明に対し議員の方々からは、「県では実施に向けた検討が始まっている。県と市で状況が異なるのか」等の様々な質問が出されていました。また、就労環境整備のための財政的余裕がないといった人事課からのその他の説明に対しても、「コストがかかるので試験を実施しないということは、人権の侵害ではないか」といった心強い意見が出されていました。全員一致で採択となり、24日の本会議採択となりました。皆さんのご支援のおかげで、県議会に続いての高知市議会での採択です。点字試験の実施に向け、大きな前進となりました。本当にありがとうございました。
   
   
   
   
   
   
   
    2.高知市長に署名簿提出
   
   
   
    
    
     3月17日に、就労を促進する会のメンバー6人で、
    
   
   
   
   
    市長室を訪ね、視覚障害者の採用に関わる請願署名簿を第一次分として、3319筆(内、点字署名64筆)を提出しました。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
     岡崎市長は、市議会のため面会できませんでしたが、応対していただいた上田市長公室長と懇談することができました。吉岡会長がノートパソコンを持ち込み、音声ソフトで音読み訓読みを聞き分けながらの文書作成をするというデモンストレーションを行ないました。
   
   
   
    
    
     上田室長は、「なるほど、会議の記録も出来るんですね」と、感心されていました。
    
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    3.点字受験実施へ向け、新たにスタート
   
   
   
    
    
     「高知県視覚障害者の就労を促進する会」会長 吉岡邦廣
    
   
   
   
   
     
   
   
   
    
    
     県議会、市議会で請願書が採択され、運動は大きく前進しました。次は、執行部との交渉となります。今後は、点字試験が実施されるよう、以下の3点を中心に活動しようと考えています。
    
   
   
   
   
    (1)執行部との交渉
    (2)交渉のための調査活動と資料作成
    (3)署名活動
     引き続き署名活動を継続させていただきたく考えています。点字試験が現実として実現されるまで、知事、市長に声を届け続けます。  今後とも、変わらぬご支援のほどを何とぞよろしくお願いいたします。 
   
   
   
    4.この間の取り組み
   
   
   
    2/10 高知県視覚障害者の就労を促進する会結成総会と記念講演会(110名)。
   
   
   
   
   
   
   
         高知県と高知市に対して、普通字と点字の署名行動始まる。
     /17 ニュース第1号発行。
     /24 第1回街頭宣伝行動(364筆集約)帯屋町グリーンロード。
     /28 高知市役所職員対象に音声パソコンのデモンストレーション。
   
   
   
    
    
     点字と普通字を併記した点字受験を求める要請ハガキ行動開始。
    
   
   
   
   
   
   
   
    3/1  ニュース第2号発行。
     /2  第2回街頭宣伝行動(412筆)高知市ひろめ市場前。
   
   
   
    
    
      /3  高知県議会に請願書提出。障害者団体や労働組合ボラン
    
   
   
   
    
    
     ティア組織など14団体。
    
   
   
   
   
     /12 高知県知事に署名簿提出(第1次分)と懇談。
   
   
   
   
   
   
   
         署名数2606筆(内、点字62筆)。    
     /12 高知県議会総務委員会で吉岡会長、意見陳述。
   
   
   
    
    
      /13 高知市議会に請願書提出。障害者団体や労働組合ボラン
    
   
   
   
    
    
     ティア組織など14団体。
    
   
   
   
   
     /16 第3回街頭宣伝行動(362筆)グリーンロード。
   
   
   
    
    
     ニュース第3号発行。
    
   
   
   
   
     /17 高知市長に署名簿第1字分を提出(3319筆。内、点字64筆)、懇談。
     /18 高知市議会総務委員会で意見陳述。
     /19 高知県議会本会議で請願採択。
     /24 高知市議会本会議で採択。
   
   
   
   
   
   
   
     /30 ニュース第4号発行。
   
   
   
    
    
     第4回街頭宣伝行動。
    
   
   
   
   
    5.各界からのメッセージ
     
   
   
   
    ◆◇ 請願採択を踏み台にして確かな成果を勝ち取ってください
   
   
   
    
    
                    全国視覚障害者雇用促進連絡会会長 田中章治
    
   
   
   
   
     1991年、長年の私たちの粘り強い運動が実を結び、国家公務員試験の点字受験が認められました。人事院側は、「行政の仕事は活字文書を介して行なわれるものであり、活字文書が処理できない視覚障害者は国家公務員にはなれない」と言う回答に終始しました。この厚い壁を打ち破ったのが、「私が点字試験にチャレンジしたい」と言う決意を抱いたI氏という若者の出現でした。これ以後、何人かの若者が国家公務員試験の点字試験に挑戦し、1996年福島義忠さんがついに合格し、北海道経済部職業安定課に採用されたのでした。
   
   
   
   
   
   
   
     ところで私は、1974年に東京都が全国に先がけて実施した点字による地方公務員試験合格者第1号であり、30数余年、都立中央図書館に勤務しています。吉岡さんと貴会が請願採択をステップ台にして、確実な成果を勝ち取るため飛躍的な運動に取り組まれますよう願っています。私も応援しています。
   
   
   
    ◆◇ 一日も早く吉岡君の希望を叶えよう
   
   
   
    
    
        NPO法人タートル(中途視覚障害者の復職を考える会)理事  工藤正一 
    
   
   
   
   
     昨年夏、正岡先生から吉岡君の点字受験の相談を受けました。その際に、東京での3日間連続の視覚障害者就労セミナーの案内をさせていただきました。彼は、直前にも拘わらず、高知から出て来られました。そのことに、私は吉岡君の強い信念を感じました。
     その後、私は高知での「第1回あなたと障害者の雇用を考えるつどい」に招かれ、吉岡君とも少し時間をかけて話し合うことができました。その真面目な人柄に触れて、私は何とか彼の希望を叶えてあげたいとの思いを強くしました。
     私は、2月24日のNHKラジオ第2放送「視覚障害者のみなさんへ」で、皆さんの運動を全国に紹介させていただきました。その時のラジオインタビューから、先頭に立って頑張っている彼の姿に、逞しく成長した姿を感じました。
     遂に、皆さんの粘り強い運動が高知県、高知市を動かしました。
    ここまで来たら、もう一歩です。是非、吉岡君の希望を実現し、全国に向けて、希望の風を吹かせてください。
   
   
   
    6.会員大募集とカンパのお願い 
   
   
   
    口座番号 01640−7−28097
    口座名「高知県視力障害者の生活と権利を守る会」
   
   
   
     
   
   
   
    「高知県視覚障害者の就労を促進する会」に、是非、ご入会をお願いします。
    一口500円です。今後、調査活動や資料作成など行なっていきます。
    カンパもお寄せいただければ幸いです。